乳児にとっても大人にとっても、
アトピーの原因となる事柄は非常に特定が難しいと言えます。
特に子どものアトピーでは、食物アレルギーと
外的要因(ホコリや汗、ダニなど)が複雑に絡み合って、
どれがどの程度アトピーを引き起こしているのかを知る事が困難です。
ですから、子どもにもし、長期にわたって湿疹の症状が出たら、
そのときは迷わず医者で検査を受ける事です。
検査でまず行われるのが、問診(カウンセリング)です。
「どんなときにかゆいか?」「何を食べるとかゆいか?」
「どの時期にかゆいか?」
「家族にアトピーや花粉症といったアレルギーが要因となる病気の人はいるか?」
などが問診の際、聞かれます。
その後、実際の検査をしますが、これは「血液検査」「皮膚検査」
および「負荷検査」という三通りの方法によって行われます。
血液検査では、「好酸球」「lgE値」「IgE-RAST」
という三つの数値を調べます。
これらの数値によって、潜在的にアレルギーになりやすい
体質かどうかを知る事が出来ます。
皮膚検査では「スクラッチテスト」というテストを行います。
これは、アレルギー物質を肌に付着させ、
そこを引っ掻いてみることで、
そのアレルギー物質に対する反応を見るものです。
また、「パッチテスト」といって、
アレルギー物質をふくませた布を貼付けるテストも行います。
負荷試験では、実際にアレルギー物質を摂取してみます。
これは、実際にアレルギー反応が出ることがあるので、
入院しての大掛かりな検査となりますが、
よりアレルギー物質を特定しやすい方法です。