アトピー治療とステロイドは切っても切り離せない関係であると言えます。
ステロイドについての情報は非常に錯綜しており、
それがはたして本当によい物なのか、
それとも悪い物なのかということすら、情報として未だ確定していません。

 とにかく様々な説が流布している状態です。

 ですから、もう一度しっかりステロイドの基本的な情報を知っておくべきでしょう。

 もともとステロイドというのは体内で作られているホルモンの一つです。

副腎皮質から分泌され、血液で全身に運ばれます。

 ステロイドの役割は、弱っている細胞を活発にしたり、
強くなりすぎてしまった細胞を正常の働きに戻してくれるというものです。


しかしここが問題なのですが、ステロイドは肥満細胞にヒスタミンの放出を
ストップさせて暴れている白血球も沈静化させてしまいます。

 つまり、痒みや炎症を抑えることができるかわりに、
長期間ステロイドを使い続けてステロイドに頼っていると、
ステロイド自身が肥満細胞や白血球を攻撃し始めて
新しい皮膚をつくっている皮膚細胞の働きまで抑えてしまうということです。

このとき、皮膚は非常に弱っている状態です。

 ガードが緩んでいる状態と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

この状況で外部(皮膚)からばい菌が入ってくると、
いつもばい菌と戦ってくれている白血球が減少しているため
様々な感染症になりやすくなります。

また、新しい皮膚をつくる皮膚細胞の働きまでステロイドが
抑えてしまっているために、新しい皮膚を作ることができなくなり
皮膚が薄くなってしまい、赤ら顔になったりしわが
できやすくなったりという副作用が出てくることもあります。

ステロイドは副作用が怖いと言われる方もいると思いますが
きちんとドクターの指示を守って使えば怖い薬ではありません。

 まず一番大切なことは症状に合ったステロイドを使うことです。

そして湿疹が治まればスキンケアをして肌のバリアを守ります。